コミュニケーション能力の「低い人」と「高い人」の違いを知っておく

販売員とコミュニケーション能力

販売員は、コミュニケーション能力の「低い人」と「高い人」の違いを知っておくことが大切です。
もし自分のコミュニケーション能力が低い側だった場合、高い販売実績を長期間出し続けることができないからです。

さて、それではまずは、コミュニケーション能力の低い人の特徴から見ていきます。

コミュニケーション能力の低い人の特徴には、
「はじめから誰にでも濃い人間関係を求める」
というものがあります。

濃い人間関係とは、次にようなものです。

・両親と私
・兄と私
・妹と私

・親戚と私
・親友と私
・友達と私

・悪友と私
・彼氏と私
・彼女と私

・夫と私
・妻と私

コミュニケーション能力の低い人は、お客様との関係性を無意識に「父親と私」「母親と私」「兄妹と私」「友達と私」「親友と私」のような濃い人間関係にならないといけないと思っています。
(一気に親密になろうとされますね)。

そう思っている証拠として、お客様に商品を提案して断られると傷つかれます。
(冷たい態度をとられると傷つかれます)。
それはまるで友人に嫌われてしまったかのようなダメージを受けてしまわれます。
(それが続くことで人間不信になってしまわれる方もおられます)。

「お客様も断るときくらいは、明るく、さわやかに断ってくれればいいのに……」。

ついには、冷たい断り方をしたお客様を恨むようになります。
まさにお客様に濃い人間関係を求めてしまっている証拠です。

コミュニケーション能力の低い人は、親しい人たちとの関係性も間違えているかもしれない

コミュニケーション能力の低い人は、濃い人間関係を求める特徴があるので、プライベートでの人間関係はおおむね良好だ……ととらえておられます。

しかし、それは本人の思い込みの場合があるのですね。

例えば、親友に対して「父親や母親」「兄妹」のような関係を求めていたりされます。
実はそれが原因で、親友からはうざがられているかもしれません。

または、彼女や彼氏に対して、まるで「母親や父親」のような関係性を求めていたりされます。
相手にとっては、それが負担になっていたりします。

しかし、もちろん本人はそれに気がつけません。
本人は、
「わたしの人間関係はおおむね良い♪」
と考えているからです。
ですから、実は最悪なコミュニケーションをとっているかもしれないのです。

このように、コミュニケーション能力の低い人は、
「はじめから誰にでも濃い人間関係を求める」
という特徴があるのです。

コミュニケーション能力の高い人の特徴

他人との関係性が理解できている

それでは、コミュニケーション能力の高い人にはどんな特徴があるのでしょうか?

それは、
「他人との関係性が理解できている」
というものになります。

お客様はお客様。
父親は父親。
上司は上司。

親友は親友。
同僚は同僚。
悪友は悪友。

しっかりとそれぞれに合わせたコミュニケーションをとります。
ゆえに、コミュニケーション能力の高い人は、人間関係でストレスが少ないです。
お客様に冷たくされてもストレスに感じません。
上司に不満があってもストレスを溜め込みません。
自分と他人の関係性がきちんと理解できているからです。

客なんて、だましてしまえ!

コミュニケーション能力の低い人が、自分とお客様の関係性を再度理解し直しはじめると、ある感情がわいてきます。

それは恨みの感情です。
日頃、お客様から冷たい態度をとられていたことを思い出し、そんな感情がわいてくるようになるのです。

「なるほど。お客様は私の家族や友人ではない! お互い距離をおく存在というわけだ。私は毎日お客様に乱暴に断られたり、約束をすっぽかされたりしてきた。だから今後は私の商品をだましてでも売ってやろう。よし、なんだかスッキリした♪ がんばろう!」。

このように考えてしまう人がいます。

ただ、このような考えをもちながら接客をする販売員は精神的に病んでいきますので注意が必要です。
なぜなら、毎日8時間、
「いかに売りつけるか」
だけを考えるようになるからです。
するとウソを平気な顔をしてセールストークに組み込んでいくようになります。

しかし、そんなことを数ヶ月もやっていると良心が痛みはじめ、耐えられなくなります。
「お前の仕事のやり方、考え方は間違ってる!」
と自分を責めるようになりはじめます。

こうなると、自分は一体何のために仕事をしているのかが分からなくなり、そのまま仕事に対する意欲を失っていくようになります。
やはり、このような精神状態にたどり着いてしまわれる方も、コミュニケーション能力が高いとはいえないでしょう。

コミュニケーション能力が高い販売員は、お互いの利益を考えている

コミュニケーション能力が高い販売員は、必ずお客様の利益と自分の利益のことを考えています。
そしてお互いの利益に対して尊重しています。
なぜなら、セールスとは利益(商品・サービス)と利益(お金)の交換だからです。

したがいまして、お客様に人間関係を求めません。
それよりもお客様の利益は何かを考え、どうやったらそれを提供できるのか、その答えを求めています。
お互いの利益を理解し合い、まとめていこうとする作業が販売の仕事です。

ちなみに私たち販売員の主張はこうです。

「あなたのお金が欲しいです。なぜなら、生活していかなければならないからです。
私たちはもっと商品開発して価値を高めます。
そしてあなたに満足していただきたいです。
ぜひ私たちと長くお付き合いしていただけたらと思います」。

一方、お客様の主張はこうです。

「私の生活をもっと便利、快適、安心にしていきたい。豊かさがほしい。
ただ、できればお金は最小限に抑えたい。
だから、付き合う企業をしっかり選びたい。
ウソをつくような企業や担当者は言語道断。
あなたのライバル会社に良い商品があれば、もちろんそちらにうつる」。

このような利益を中心に成り立っている関係性が「お客様と私」です。

お互い面識のない「知らないモノ同士」です。
お客様にとっては、担当者があなたじゃなくてもいいのです。

日々、コミュニケーション能力が問われている

上司は、
「なんでもいいから売ってこい! 結果を出せ!」
と声を荒げています。

お客様は、
「今はお金がないから」。
「決定権がある人が留守にしてるからわからない」。
「話しかけんなッ!」。
などと、私たちに対してウソをついたり、攻撃的な態度で接してこられます。

それはまるでお互いの利益のための関係性だなんてただの綺麗事のように思えてくる環境です。

しかし、他人の態度にネガティブに反応してしまうことがコミュニケーション能力の低い証拠になります。
なぜなら、上司は上司の事情があります。
お客様はお客様の事情があります。
ただそれだけです。

上司は販売実績を出せば黙ります。
お客様は警戒心が働いているのでウソをついてくるのは当たり前です。
それがお客様です。
それらを自分のコミュニケーション能力を使ってなだめ、お互いの利益を求めていくことが仕事になります。

お互いの関係性の理解力が必要

さて、あなたはいかがでしょうか?
ご自分の人間関係についてそれぞれの対象をどう理解されていたでしょうか?

お客様との人間関係を家族のように、友人のようにとらえていましたでしょうか?
または、お客様が家族や友人のようにフレンドリーな対応をしてくれないことに寂しい気持ちになっていませんでしたでしょうか?
お客様が家族や友人のように、あなたの提案をすんなりと受け入れてくれないことに腹を立てていませんでしたでしょうか?

大切なことなので繰り返しますが、コミュニケーション能力の「低い」「高い」の差は、人間関係性の理解力の差です。

上記でご説明してきたように、他人との人間関係にはそれぞれ違いがあることを理解できているか、いないかになります。

これについては私がこの仕事を長く続けてきた中で多くの販売員を観察して発見できたものです。

ちなみに20代の頃の私は、お客様を恨んでいました。(笑)
いつも冷たくされたり、攻撃的な言葉を浴びせられたり、ウソをつかれたりしていたからです。
まさにストレスまみれで仕事をしていました。

そんな私はお客様との人間関係性をはじめから友人や兄弟姉妹のようなものになればいいなと考えていました。
お客様からしてみれば、初対面の販売員や1回だけ担当してもらった販売員と仲良くなりたいなんて思わないですよね。
(本当に本当にごくまれに波長が合う人がいますが、そんな人でも仲良くなりたいだなんてあまり思わないと思います)。

コミュニケーション能力を高めたいと思っている方は、ぜひ一度、他人との人間関係性について考えてみてはいかがでしょうか。

そこが整理されるだけで、お客様に対する接し方が変わっていきます。
もちろん、プライベートでの近しい人たちとの接し方も変わっていきます。

ぜひ、この記事があなたの刺激になれたら嬉しく思います。

以上、「コミュニケーション能力の『低い人』と『高い人』の違いを知っておく」でした。

あなたのますますのご活躍を心より応援しております。

ありがとうございました。

一二 三四朗(ヒフ ミシロウ)

売れてしまう会話術の画像です。
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