レジリエンスの高め方

まずレジリエンスとは「ストレスからの回復力」という意味になります。

したがいまして「レジリエンスの高め方」とは、ストレス状態、またはストレス環境下にある「パフォーマンスが低下した販売員」が、いかに「普段通りの販売員」へ素早く回復できるかを解説した方法論になります。

レジリエンスの高め方

1.質の良い睡眠

レジリエンスを高めるためには「質の良い睡眠」をとる必要があります。その理由は、私たちは睡眠でしか精神と身体を回復させることができないからです。

それでは「質の良い睡眠」とはどんな睡眠でしょうか? それは「深い眠り」です。私たちが毎晩深い眠りにつくためには、次の6つの行動を意識して実践する必要があります。

A.カフェインを断つ
B.毎晩、熱い風呂につかる
C.寝る前に全身のストレッチをする
D.温かくして寝る
E.アルコールを控える
F.就寝前の食事を控える

A.カフェインを断つ

カフェインを断つと、毎晩深く眠れるようになります。なぜなら、カフェインには覚醒作用があるため、少量でも摂取していると深い眠りのさまたげになるからです(※覚醒作用とは意識をはっきりさせる効果をいいます。カフェインが人間の交感神経を興奮させ、活動状態にしてくれます。深い睡眠をしたいときには一切必要のない作用ですね)。

ちなみに、カフェインに敏感な人なら朝に飲んだコーヒーが原因でその夜、本当に翌朝まで寝付けなくなってしまいます(筆者は5年前から急にそうなってしまいました!)。カフェイン好きな人からすると「私には関係ないな。私はカフェインをとっていても眠れているから大丈夫」と軽く考えてしまいがちです。しかし、実際はもっと深く眠れる可能性があるのですね。ゆえに深く眠るために、ぜひ一度カフェイン断ちに挑戦してみていただけたらと思います。

カフェインは次のような食品に含まれています。

・コーヒー
・緑茶
・紅茶
・ほうじ茶
・栄養ドリンク
・コーラ
・チョコレート
・ココア

結構身近な飲み物に多く含まれています。

カフェイン断ちに挑戦される場合の飲み物は、次のものになります。

・ミネラルウォーター(水)
・白湯
・麦茶
・ディカフェコーヒー

コーヒー好きの方なら「まぁ午前中のコーヒーなら大丈夫♪」と油断してしまうと、それが原因で深い眠りをさまたげてしまう可能性もあります。よって、ここは思い切ってコーヒーをストップしてみてください。

B.毎晩、熱い風呂につかる

毎晩、熱い風呂につかることで、全身の血液やリンパ液の流れを強引に良くしていきます。これだけで疲れがとれやすくなります。また、副交感神経を優位にできますので、寝つきもよくなります。

C.寝る前に全身のストレッチをする

寝る前に全身のストレッチをすることで血液の循環を良くしまう。熱い風呂につかったあとは筋肉が伸びやすくなっているため、より血流を良くしてあげられます。

また、全身をストレッチして寝ると深い眠りができるため、心身の回復がとても速くなります。そして翌朝の身体も軽く、とても清々しい朝を迎えることができます。

ちなみに、全身のストレッチとは次の部位をさしています。頭皮(頭皮はマッサージのみ)、顔面の筋肉、首まわり、肩まわり、うで、手首、胸、背中、腰、股関節、おしり、太もも、太ももの裏、ふくらはぎ、足首などです。

YouTubeでストレッチ動画を参考にされながら、ぜひ試してみていただけたらと思います。

D.温かくして寝る

なぜ温かくして寝ると深い眠りになるのでしょうか? その理由は、寝ているときの身体に対してストレスがかからないからです。例えば、冬にエアコンやストーブをつけずに寝ると、寒さが気になり、それがストレスとなって深く眠れなくなります。睡眠中のストレスはなるべく除去しなければなりません。夏ならエアコンを少し低い温度に設定して、布団に入って温かくして休むことで深い眠りが可能になります。

E.アルコールを控える

私たちはアルコールを摂取して眠ってしまうと、睡眠が途中で分断されるようです(夜中または早朝に目覚めてしまうなど)。寝付きが良くなった気がしますが、実際には睡眠の質は低下してしまうらしいです。ゆえに気をつける必要があります。

F.就寝前の食事を控える

就寝前に食事やお菓子を口にしてしまうと胃が活動しはじめます。つまり、これが原因で朝起きると全身にだるさを感じてしまうようになります。それゆえに、就寝前の食事を控えるようにします。

以上が、1つ目のレジリエンスを高め方「質の良い睡眠」についての内容になります。

2.栄養補給と水分補給をする。併せて食事回数を5回にする

レジリエンスを高める方法の2つ目は「栄養補給と水分補給をする。併せて食事回数を5回にする」というものになります。栄養補給と水分補給をする理由は、身体を元気な状態にするためです。私たちは栄養と水分が充実していないと、すぐに元気がなくなってしまいます。それはまさに植物と同じです。植物は水だけやっていても葉がしょんぼりとなり、下を向いて元気がなくなってきます。しかし、人間が栄養材を与えてあげると驚くほど葉がシャキッとしてきます。元気な状態への変化は一目瞭然です。私たちも栄養補給をするだけで精神が安定し、身体も疲れを感じることなく軽快に動かすことができるようになります。

食事回数を5回にする理由は、身体を低血糖状態にしないためです(私たちは炭水化物を摂取すると空腹によるイライラがなくなり、精神的に安定しはじめます)。したがいまして、定期的に炭水化物を摂取し、パフォーマンスを安定させることが目的になります。※当然ながら、一回の食事量は少なくします。

ちなみに、1日1500キロカロリー前後、水分も1.5リットル前後を目安に補給すると良いとされています。

栄養補給の栄養とは?

栄養とは、次のような種類があります。

・炭水化物(お米、パン、麺など)
・タンパク質(肉、魚、卵、大豆食品)
・脂質(肉の脂、魚の脂、オリーブオイルなど)
・食物繊維(野菜、キノコ、海藻など)
・乳酸菌(ぬか漬け、キムチ、乳酸キャベツなど)
・水分(カフェインのない飲み物)

もしこれらの栄養を食事から取れない方は、サプリメントの摂取をおすすめします。ビタミン、ミネラル系のサプリメントが2000円前後で売られています。

※サプリメントですべての栄養補給ができるわけではないのでお気をつけください。例えば、食物繊維(食後の血糖値の上昇をゆるやかにしてくれたり、快便にしてくれたり、血中のコレステロール値を下げてくれる作用があります)や乳酸菌(身体に抵抗力がついたり、整腸作用および美肌効果などの作用があります)などはビタミン、ミネラル系のサプリメントには入っていないことがほとんどです。

3.一日のスケジュールを守りながら生活をする

レジリエンスを高める方法の3つ目は「一日のスケジュールを守り、生活する」というものになります。これはぜひ毎日実践していただけたらと思います。なぜなら、私たちは高いストレスにさらされ続けると「もうどうでもいい……」という消極的な思考状態におちいり、例えば出勤にギリギリ間に合う時間まで寝てしまったり、夜更かししてしまったり、大食いしたり、食事をとらなかったりと心身ともに乱れはじめます。それが原因で仕事のパフォーマンスがどんどん下がっていきます。しかし、日頃から1日のスケジュールを守り続けていると、ストレスで打ちのめされたとしても、ふさぎ込む期間を短くすることができます。なぜなら、いつも通りのスケジュールにそって1日をこなすことで「自分は自分をきちんとコントロールできている感覚」が再度めばえてくるからです。

レジリエンスの低い人たちは、自分をコントールできている感覚というものをもっていません。それゆえにストレスにさらされると長い期間ふさぎこまれてしまいます。そしてそこから回復する術をもっていません。

レジリエンスを高めるためには、日頃から1日のスケジュールを守り、しっかりと自分をコントロールできている感覚をもつことが必要です。そしてこの自分をコントロールできている感覚を何よりも大切にして、誇りに思うようにすることがレジリエンスを高めるためには必要になります。

4.神経症の本を読む

最後のレジリエンスを高める方法は「神経症の本を読む」というものになります。神経症とは「ノイローゼ」とも表現します。神経質な人、精神的ストレスを抱えやすい人、完ぺき主義者、内気、他人が恐い、心配性などが当てはまります。神経症の本を読むことで、過去に仕事がうまくいかなかったことをきっかけに精神的に苦しむようになった人たちや、人間関係で苦しむようになった人たちの考え方を知ることができます。そしてその考え方が自分に当てはまっていないかを確認していきます。もしもうすでに当てはまっていることがわかれば、本を読みながら考え方を改めることができます。

レジリエンスの低い人たちは、神経症に近い性質があると私個人的には考えています。例えば他人の言葉を気にしすぎたり、他人が思い通り動かなければ激しい怒りがわいてきたり。あとは理想が高すぎるために、現実のふがいない自分に失望していたり、怒っていたり。自分の物事のとらえ方のクセで自らを苦しめてしまっています。

神経症の本は、世界でも認められている「森田療法」「アドラー心理学」「カレン・ホーナイ」などがあります。強烈な仕事のストレスが続いたとしても、このような情報に触れることで回復への意欲がわいてくるようになります。長期的にレジリエンスを高める術になります。

レジリエンスの高め方 まとめ

レジリエンスを高める方法のまとめです。

・睡眠
・栄養補給と水分補給、ならびに食事回数を5回にする
・スケジュールを守り、生活する
・神経症の本を読む

この4つのレジリエンスを高める方法を実践していただければ、レジリエンスは以前より高まっていくでしょう。

これからは仕事でのストレスに対しては、それを回避するのではなく、完全回復させる視点をもってみていただけたらと思います。

この記事があなたの刺激になれたら嬉しく思います。

以上、「レジリエンスの高め方」でした。

ありがとうございました。

一二 三四朗(ヒフ ミシロウ)

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