ネガティブ思考からポジティブ思考になる方法| 営業マンのメンタル

この記事は前回の続きです。

→→ 前回、「営業実績が低い人たちの特徴| 営業マンのメンタル」。

それをふまえて、今回は「ネガティブ思考からポジティブ思考になる方法」をご紹介していきたいと思います。




ネガティブ思考の原因| 劣等感

私は営業マネージャーだったとき、たくさんの部下の方々、他社営業マンの方々とコミュニケーションをとってきました。そこで、私なりの観察ではありますが、「ネガティブ思考な営業マンの特徴」をいくつか発見することができました。

  • 真面目な性格
  • 負けず嫌い
  • 他人を信じない
  • 自分に厳しい
  • 自分の失敗を許さない
  • 批判的思考
  • 他人と自分を比較して無力感を味わう

これらは営業マン(販売員)として素晴らしい資質のように思える項目もいくつかありますね。しかし、これらの特徴の根底にあるのが劣等感です。ご本人たちは気がついておられませんが、ネガティブ思考な営業マンたちの心の奥底には、すさまじい劣等感をもたれていることがほとんどだったのです。




劣等感とは?

劣等感とは「自分が他人より劣っていると感じている状態」のことです。

「劣等感を持ち続ける人は、人生を不幸に生きる」。

精神科の医師、心理学者などがよくこのような内容を口にされています(うつ症状を発症させてしまう原因、ニートになってしまう原因の一つとも考えられています)。

この劣等感には面白い特徴があります。それは、ご本人にとって客観的な事実が無視され続ける点です。あくまでご本人の主観的な解釈で「劣っている」と認知されています。したがって、劣等感を持っている営業マンは他人から見ればうまくいっているのに、ご本人は常に「ダメだ……。まだ足りていない」と感じておられます。そして、その状態が長期間続き、「自分は価値のない人間だ」と、信じこむようになってしまうのです。

そして、それが原因になり、「本当に私には価値がないのか? いや、そんなはずはない!」と――無意識ですが――危機意識が芽生えるようになります。すると、「私には価値がある! 本当はすごいんだ!」と、自分の有能性を周りに示そう考えるようになり、同時に猛烈な承認欲求も芽生えるようになります。

しかし、悲しいかな現実世界では他人が自分を認めてくれることなどほとんどありません。(笑) これが本人にとって激しい欲求不満になります。それゆえに、何とか承認欲求を満たそうと仕事をがんばりすぎてしまうようになっていきます。と同時に、プライベートでの趣味の時間や友人たちと過ごす時間に一切楽しさを感じないようにもなっていきます。「有能な自分! すごい自分!」が達成されていないからです。したがって目の前の楽しみなんてどうでもよくなっているのですね。

こうやって劣等感を持たれている方々は「人生を楽しめず不幸になる」という言葉通りの状態におちいってしまわれるようになります。




他人と張り合う

「まだ足りていない……」「私には価値がない……」。

心の中ではこのように感じておられるので、それを何とかひっくり返そうとする無意識が働きます。ゆえに「他人には負けない!」と、負けず嫌いが発動するようになり、他人と張り合おうとされはじめます。なぜなら、他人に負けていなければ自分が劣っていないことを確認できるからです。まさにこれが劣等感です。

ちなみに、劣等感を強く持っている営業マンの価値観はとても分かりやすいです。

  1. 営業実績で人の優劣を評価します。
  2. 年収で人の優劣を評価します。
  3. 権力・権威の有無で人の優劣を評価します。

自分を含め、人を「優劣」で評価されます。

例えば、異性とのお付き合いも「この人だったら他人が羨ましいと感じるだろう」と、思える人と付き合いたいと考えてしまいます。このように優劣ですべてを判断されます。

もちろん、そうなってしまった理由があります。それは、営業・セールス職が毎日自分と他人を比較する環境だからです(あとは、受験競争、テレビ、SNSなどで他人の幸せな情報を元に自分を比較してしまう性格だからです)。

営業・セールス職は、まさに毎日、毎月、毎年、優劣をつけられることになります。すると優しかった人も、毎日のように営業実績を比較される中で劣等感を持つようになります。いつしか優しかった人の人相が厳しくなり、他人や自分を「優劣」で評価するようになってしまわれるのですね。




劣等感を持つようになったきっかけ

ネガティブ思考からポジティブ思考になるためには劣等感を捨てる作業をしていかなければなりません(簡単そうでとても難しい作業です。中には一生劣等感を捨てることができない方もおられると思います)。

さて、ではその前に、私たちはどうやって劣等感を持つようになってしまったのでしょうか? 

「え? 他人と自分を比較して、優劣をつけたからでしょ?」。

そう思いますが、実際は違います。私たちが劣等感を持つようになるきっかけは、「自分にとって大切な人、または特別な人の言葉に影響されたから」です。

例えば、昔から自分と他人を比較される環境はあったと思います(学校や家庭内など)。しかし、そのときはそこまで劣等感を持つまでに至らなかったのではないでしょうか。「勉強ができなくても別にいいや」のように考えている人は多いと思います。

しかし、年齢を重ね、社会の仕組みが見えてくると自分の行動に責任が生じることが理解できるようになっていきます。すると自分にとって「大切な人」「特別な人」の言葉に影響を受けやすくなります。なぜなら、その言葉を信じることで、社会でうまく立ち回れるようになれると期待するからです。

すると、

【例】

1.「営業実績の無い営業マンは価値がないぞ」と尊敬していた先輩が言っていた。

自分に営業実績が無かった。ゆえに「自分には価値がない」と感じはじめる。 → 劣等感が生まれる。すると、他人と自分の営業実績を比較しはじめる。優劣をつけはじめるようになる。

2.「年収の低い男性と結婚してはいけないよ」と、慕っている母親の言葉を信じて育った娘。

年収の低い男性を好きになる。このとき、間違った人を好きになってしまったと悩む。 → 劣等感が生まれる。なぜか、他人に彼氏を紹介するが恥ずかしくなる。自分の彼氏を他人と比較し優劣をつけはじめる。

3.「マスコミ業界は優秀な人たちの多い」と認めている人が、報道番組やバラエティ番組の情報を真に受ける(例えば「勝ち組、負け組み」「婚カツ」特集など)。

自分が負け組みに所属していると知る。 → 劣等感が生まれる。自分と他人を「結婚している、していない」などで優劣をつけはじめる。

劣等感は「大切な人、または特別な人の言葉」がきっかけで持つようになることがほとんどです。




ネガティブ思考からポジティブ思考になる方法

ネガティブ思考からポジティブ思考になるためには、上記のような劣等感を持つきっかけになった人たちの言葉を思いだし、頭の中で削除していかなければなりません。そして、その人とのコミュニケーションを避けるようにしていかなければなりません。

さらに、それに併せて「自分のことをポジティブに説明する」ことに挑戦していきます。自分のことをポジティブに説明するためには、自分の経験してきたことや、自己イメージをポジティブに認知していなければできません。ネガティブ思考の営業マン(販売員)は、ほとんどの場合が自分のことをネガティブに説明されます。その理由は、自分の経験してきたことや、自己イメージへの認知がネガティブだからです。これをポジティブに変えていくことが必要になります。

そして、マスコミの情報に気をつけましょう。マスコミの情報はネガティブな表現が意図的にされています。なぜなら、そうしたほうが圧倒的に視聴率がとれたり、アクセスがあったり、部数が売れるからです。ですから、その表現を真に受けていてはいけません。もし真に受けていたら、あっという間に洗脳され、ネガティブ思考しかできない営業マンになってしまうことになります。

ちなみに、これはマスコミが悪いのではなく、真に受ける側に問題があります。例えるなら「セールスマンの言葉を信じて従っていたら、必要のない高額商品を買っていた」という状況のようなものです。マスコミ業界の人たちも私たちと同じように実績を追われています(販売部数や視聴率がそれです)。そして、何よりなりふり構ってられない高額が動いているのがマスコミ業界です。

もし次のタイトルがあったとして、あなたならどちらに目を奪われますか?

  1. 若者を飛躍的に成長させてくれる仕事は「営業!」
  2. 詐欺集団!? 営業マンの育成に失敗した中小企業の罪!

おそらく2に目を奪われるのではないでしょうか。

ネガティブのパワーは強烈に人をひきつけます。彼らはそうやって表現することで「読みたい! 見たい!」と思わせ、購買やサイトへのアクセスに結び付けています。もちろん、中に書いてある文章もネガティブな表現です。このような世界観に触れ続けていれば、知らない間に思考がネガティブにならざるを得ません。それを回避するために、マスコミ情報にはつねに反論する意識をもっていましょう(反論とは、まさに真に受けないための作業です)。

もしあなたが「そうだな、劣等感が芽生えているかもしれないな……?」と、少しでも感じるようでしたら、すぐにそのきっかけになった言葉、またはその言葉を発言していた人と距離をとってみていただけたらと思います。

まとめ

  • ネガティブ思考からポジティブになる方法は劣等感を捨てる。
  • 自分をポジティブに説明する(そのためにはポジティブな認知が必要)。
  • マスコミ情報を真に受けない(つねに反論してみる)。

あなたに劣等感をもたせたきっかけとなった人は、もしかしたら親友かもしれません。両親かもしれません。目の前に置いている本かもしれません(そんな本、燃やしてしまいましょう!)。上司かもしれません。

とにかく誰であろうと、その人たちとのコミュニケーションを極力0にしましょう。これができるようになれば、精神的に楽になり、営業力(販売力)は必ず高まっていきます。嫌でも営業実績は高くなっていきます。なぜなら、あなたが仕事に対してポジティブにとらえることができるようになっているからです。そして、劣等感が消えたので、他人と張り合わなくなります。すると、あなたを応援してくれるポジティブな考え方の人が集まってくるようになります。それは言い換えると幸せにつながってくることを意味します。

ぜひ、ネガティブ思考をやめ、ポジティブ思考へと切替えていっていただけたらと思います。

以上です。

この記事があなたの刺激になれたら嬉しく思います。陰ながらではございますが、あなたのますますのご活躍を心から応援しております。

「ネガティブ思考からポジティブ思考になる方法| 営業マンのメンタル」でした。

一二 三四朗(ヒフ ミシロウ)でした。

ありがとうございました。




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