声の出し方

「はぁ~。この人暗いなぁ。さっさと帰ってもらいたい」。
「この人やる気あるんだろうか?」。

もしかしたらあなたのお客様は、頭の中でこんなことをつぶやいておられるかもしれません。
これは「声の出し方」が原因でおきてしまうことがあります。
以前ご紹介させていただいたメラビアンの法則にあるように、営業・販売職は声の出し方をコントロールしなければいけませんでした。
それはまるで電話オペレーターの女性が、さっきまで地声で喋っていたのに電話がかかってきた瞬間に女優のような声色で対応するようなコントロールです(お客様は「とても上品で丁寧な女性が対応してくれた♪」と満足されます)。
営業・販売職ではお客様の警戒心がほぐれればほぐれるほど成約の可能性は高まります。そこで今回は、「声の出し方」についてご紹介していきたいと思います。

悪い声と良い声

声の出し方がどのくらい人の心理に影響を与えるのかをまずはご体感ください。
下記にある2つの漫才動画をご用意しました。
この2組には、ある決定的な違いがあります。それを探りながらご覧ください。
それでは、1組目からどうぞ!

いかがでしたでしょうか?

それでは次です。

いかがでしたでしょうか?
声の出し方の違いがはっきりと認識いただけたのではないでしょうか?

良い声はお客様をひきつける

営業実績が高い人たちには、不思議と共通点があります。それは声の出し方が良い点です。情報がしっかりとお客様の頭の中に届いています。
「でも……。私は声を褒められたことなんてないんだけど……」。
そう考えてしまわれる方もいらっしゃると思います(私はその1人ですので。笑)。
ご安心ください。良い声とは、「優しそうな声」「元気な声」「聞いていて落ち着く声」「さわやかな声」など様々あります。それに加えて、滑舌良く1音1音がはっきりとお客様に聞こえていれば良いです。

2組の漫才の違いを理解する

声でお客様をひきつけるためには2つポイントがあります。

  1. 声を張る(大きな声、覇気のある声を出す)。
  2. 楽しそうに話す。

あなたは上記2組の漫才の違いに気がつかれましたでしょうか?
素人とプロの声の出し方は全く違っていたと思います。それによって印象も大きく違っていたのではないでしょうか。
素人さんの動画は編集技術のハンデもあるとは思います。それにより声が小さく聞こえてしまっています。しかし、それでも声の差は圧倒的でした。
素人さんの方は、残念ながら声が小さく覇気がありません。声が大きい箇所は一部あるのですが、全体的に覇気がありません。したがいまして、視聴者の私たちは「自信の無さ」を感じてしまいます。そして同時に「暗い印象」をもってしまします。
一方プロはどうでしょうか? 松本さん、今田さんがメインなので、この2人を対象に比較しますが、この2人の声はさすがですよね。2人とも声を張っておられます。大きく、覇気があります。これにより私たちの耳に一音一音しっかりと入ってきます。ネタが確実に理解できます。そして、大きく覇気がある声なので、「自信に溢れた」印象を受けます。ゆえに視聴者の私たちは安心して聞いていられます。
これは声で他人をひきつけている状態です。つまり営業現場でも声を張って覇気を出すだけでも、お客様の私たちに対する印象は変わることを意味しています。

2つ目の大切なことは「楽しそうに話す」です。素人さんは緊張のせいか、若干堅いですよね(漫才終了後の感想にご自身でもそのようにもらされています)。そして、おそらく楽しそうに話そうと意識されているのですが、残念ながら視聴者である私たちにそれが伝わってきません。反対に、無理をして楽しそうに話しているような印象が伝わってしまっています。
しかしプロはどうでしょうか? 特に今田さんがとても楽しそうな声を出されています。雰囲気を盛り上げています。いつの間にか、こちらもその楽しそうな声ゆえに手を止めて聞いてしまいます。これは、声で他人をひきつけている状態です。
これが良い声です。このようなことを守れば、誰でも良い声を出せます。そして他人をひきつけることができるようになります。

さっそく声の出し方を変えてみよう!

さっそく次のお客様から声の出し方を変えてみましょう。
声を張る。楽しそうに話す。
もちろん無理をして声を張る必要はありません。声の張り方は営業マンそれぞれのキャラクターに合わせる必要があります。お客様の反応を見られながら調整していかれたら良いでしょう。
あとは楽しそうに話してみます。うまくいくとお客様も警戒心が簡単にとけるようになります。あなたのペースで商談できるようになります。
※これらの心理的理由は「情動伝染が起きるから」です。情動伝染についてはこちらに詳しく解説しています。

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声の出し方を変えるだけで、お客様も明るく解放的になり「コミュニケーションをとってやろうかな♪」という気持ちになりやすくなります。そして「この人は自信をもっている営業マンだな」と、勝手に感じてもらえるようにもなれます。
ぜひ、声の出し方を意識されてみていただけたらと思います。
※必ずあなたのキャラクターに合った声の出し方を意識されてみてください。間違ってもお笑い芸人さんをそのまま真似されることのないようにお気をつけください。なぜなら、あなたのキャラクターに合っていない声の出し方をされていなければ、お客様に無理をしているのが伝わってしまうからです。それは、上記の「素人さんの動画」のように、ただあなたの印象が悪くなるだけになってしまいます。そして楽しそうに話すあまり、滑舌が悪くなり、何を言っているのかわからなくなってはいけません。うまくコントロールされてくださればと思います。

以上、「声の出し方」でした。
ありがとうございました。
一二 三四朗(ヒフ ミシロウ)