セールスでは、販売員の第一印象の良し悪しが売れる売れないに関わっています。
ところで、その第一印象とは一体何なのでしょうか?
今回は、そんな販売員の第一印象について解説していこうと思います。
ちなみに、多くの販売員の方は、
第一印象=見た目
とシンプルに解釈されています。
しかし、そんなシンプルに解釈をしていたら売れる販売員にはなれないと思います。
第一印象にはもっともっと奥深い内容がありますので、これからそれについて、詳しくご紹介をしていきたいと思います。
販売員の第一印象の良し悪しには6つの要素が関係している
1.販売員のセールスに対する価値観
読んで字のごとく、その販売員がセールスという行為(仕事)についてどう考えているのか? です。
これが第一印象に表れます。
「だましてでも売ってやろう」。
「お客様より優位な立場にいたい」。
「お客様にご納得いただいて契約したい」。
「お客様の利益のために走り回りたい」。
このような販売員の内に秘めたセールスに対する価値観は、第一印象のベースになる
「人相」や「話し方」
などに形を変えて表面化します。
つまり、販売員のセールスに対する価値観がお客様に受け入れられるものであれば、その販売員の第一印象は良くなります。
2.人相
人相とは、販売員の顔つきのことです。
人相は自分で自由に変えることができません。
その販売員の歩んでこられた人生が反映されているからです。
人相が良い販売員は第一印象が良くなり、人相が悪い人は第一印象も悪くなります。
※人相の悪さについては自分で気がつけないところが注意点です。なぜなら、普通、私たちは自分の人相を悪いとは考えないからです。
もし自分の人相が悪い部類に入っているんじゃないかと感じてしまう方は、対策として、セールスに対する価値観をお客様に受け入れられるものにしていくと同時に、話し方やヘアスタイル、服装などの見た目の部分もコントロールして、その悪さをマイルドにしていく必要があります。
3.話し方
販売員の話し方も第一印象の良し悪しに大きく関わっています。
たとえ見た目が良かったとしても、声が小さくて弱々しかったり、やる気が感じられない覇気のない話し方をしていたり、無愛想だったりすると、第一印象はおそろしく悪くなります。
反対に、見た目が少々悪かろうとも、話し方が大きな声でハキハキしていたり、明るく楽しそうだったり、思いやりを感じる温かい声で話してくれたりすると、第一印象はとても良くなります。
(この場合は、お客様が
「なんだか見た目と違って、がんばってる人だなぁ」
とギャップを感じてくれるので、特に印象が良くなるでしょう)。
もちろん人相も話し方もどちらも良ければ最高です。
4.ヘアスタイル
あなたが扱っている商材にもよりますが、販売員のヘアスタイルはスッキリ、さっぱりさせておくことが大切です。
特に40代以上のお客様を接客する機会が多い方でしたら、長すぎず、短すぎず、そして個性的になり過ぎず、今っぽさを取り入れた、要は万人受けをする普通のヘアスタイルに仕上げておくことが大切になります。
その理由は、年配のお客様になればなるほど資産をたくさんもっておられるがゆえに、そんなお客様を相手に、もし、
「なんだそのヘアスタイルは……」
と、ヘアスタイルで第一印象をミスってしまい、接客できなくなるという可能性を0にするためです。
特に高額商材を扱っている販売員の場合は、そんなところでミスをしていたのかとあとで分かる……なんてことになったら目も当てられません。
5.服装とその色づかい
販売員の服装とその色づかいは、第一印象の良し悪しを大きく決定づける要因になります。
もし会社にユニフォームがあれば、実はそれが一番第一印象を良くすることができます。
例えば、佐川急便のユニフォームを着ている人が自分に近づいてきたとしても、おそらくその人に対して警戒心がわくなんてことはないと思います。
なぜなら、そのユニフォームには信用があるからです。
もちろんユニフォームを着ているからといって、その販売員が無表情かつ無愛想だったら第一印象は悪くなりますが、普通にしていれば、第一印象が悪くなることはほぼありません。
ユニフォームを用意されていない場合は、第一印象を良くするためのテクニックにのっとった服装を着なければなりません。
そのテクニックとは色づかいのことです。
仕事の日は、「黒」や「黒に近いグレー」のスーツを着てはいけません。
(靴やベルト、かばんなどの小物に「黒」を使うことに問題はありません)。
要は、お客様に、
「黒を見せない」
ことが第一印象を良くするポイントになるのです。
私たちは、「黒」という色を見てしまうと、
「威圧感」
「暗そう」
「威厳」
などを無意識に感じてしまいます。
すると、お客様の心理にそういった影響を与えてしまうことになり、自ら第一印象を悪くしていることになるのですね。
反対に「白」を着ていれば、お客様の心理は無意識に明るくなっていきます。
(暗くなることはありません)。
医者は黒い衣装を着ません。
ウェディングドレスに黒はありません。
かわいい女の子の赤ちゃんが全身黒の服を着ていたらどうでしょうか?
あなたの着ている服の色は、お客様の心理に影響を与えるので、そこを計算して服は選ばなければなりません。
おすすめの服の色は、
・白
・ネイビー(紺)
・ベージュ
・淡いピンク
なとで、なおかつ発色の良いアイテムをチョイスすることがポイントです。
(服にはアイロンをかけておきましょう)。
6.言葉遣い
販売員の言葉遣いも第一印象の良し悪しに関わっています。
例えば、あなたの目の前に見た目の良い販売員があらわれたとします。
そのとき、
「ういーッス♪ 今日、めっちゃ暑くないですかぁ?」
と声をかけられたらどうでしょうか?
おそらくその瞬間、
「……」
と、言葉を失ってしまうのではないでしょうか。
さらにその調子で話し続けられたら第一印象は最悪になるでしょう。
反対に、堅すぎる言葉遣いも第一印象を悪くさせます。
「私、○○会社、○○支店、営業担当のタカハシと申します。この度、○○地区の住民様におかれまして、利便性の高い○○のご提案で参りました」。
こんな言葉遣いをされたら、お客様は、
「この販売員はめんどくさそう」
と、感じるでしょう。
1~5の項目が完璧であったとしても、言葉遣いを間違えると一気に第一印象は悪くなってしまいます。
まとめ
販売員の第一印象の良し悪しは、上記の6つが関係しています。
すべては、あなたの内面(価値観、信念など)が外面(人相、話し方、使う単語、マナーなど)になって表面化してきます。
第一印象=見た目とシンプルに解釈されていた方が読まれていましたら、ぜひご自身の内面を再度チェックしてみて、外面を再調整していってくださればと思います。
そして、さらに第一印象を良くして、どんどん販売実績を上げていっていただけたらと思います。
以上、「販売員の第一印象の良し悪しは、この6つで決まる」でした。
ありがとうございました。
一二 三四朗(ヒフ ミシロウ)